アサーショントレーニングと人間関係療法？

　感情障害の大うつ病や双極性障害、気分変調性障害、摂食障害やその他の心の問題は、次の４つの事柄を機に陥っていく病気です。一つは「悲哀」、二つ目は「仕事の加重負担」三つ目は「仕事上の人間関係」、４つ目は「人間関係の不調」です。人間関係療法は、この４つを契機を基にして起きる人間関係の調節を重視して行われます。このように心の病気の多くは、人間関係にあります。自分のことを思うようにしゃべれないということの背景には、何かを言ったり、できないと断ったりすることは、相手の強い批判を浴びてしまうとか、嫌われるのではないかとか、そんなこともできない人間だと馬鹿にされるのではないかと思われるという恐怖があるために、話すことをためらってしまうことにあります。そのためにできる限り楽で可能な表現を工夫して、表現します。そうすると、想像していた恐れが、実際にはほとんどおこらないことを通して、人間関係を調整する力をつくりだし、問題を解決していくのが、人間関係療法という心理療法です。
　アサーショントレーニングは、自分をまず尊重して、相手の意見を踏まえて、率直に自己表現する理論とスキルを学ぶグル―プワークです。自己表現出来ない事による心も問題を解決するという点では、アサーショントレーニングも人間関係療法も同じです。


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