うつ病のカウンセリング　　大阪・梅田の相談室　

阪神カウンセリング・ラボの心理療法

　双極性感情障害の心理療法を実施している、阪神カウンセリング・ラボは、症状に合わせた心理カウンセリングプログラムを用意して、心理療法を行っています。

　今日のテーマは、“新しい対処法”に関してです。

　前回述べてきたような問題となる対処法から抜け出すにはどうしたらよいでしょうか。それには、これまでにない新たな対処法を身につけることです。

　新しい対処法の最初のものは、「気づく」ことです。これまで問題を引き起こす対処法は、幼少時から長い個人の歴史を経てこなしてきたものですから、それを止めるにしても困難が伴います。「考える」対処法を例にとれば、考えないで対処しようと言っても、それ自体が難しいのです。ですから、まず気づくことから始まります。気づいたからといって、安定した状態にはなりません。ですが、気づかずにいると、心の病気になる対処法をとことんやり続けます。気付くというのはスキルというほどのものではないと言えますが、それがないと次に進みませんから、あえて「気づく」というスキルが最初のスキルだと位置づけます。それくらいの意識でトレーニングしないと、次の方法がなかなか身に付かないのです。

　気づいたら、二つ目のスキルは、「徹底的受容」です。「徹底的受容」とは、その状況を良いとか悪いとか価値判断をしない、自分や他人を批判しない、何かの基準を基にするような比較をしないで、あるがままを受け止めるスキルです。

　そして三つ目が、新しくトレーニングした方法で問題に立ち向かっていく対処スキルを身につけていくこととなります。

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