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10年07月29日

認知行動療法8うつ病や不安障害の背景その3

精神的支えの欠如

抑うつ状態になったり、不安を抱えやすくなったりする人の自動思考はどこから来るのかという背景に関して

3つ目は

「精神的支えの欠如」

という問題が挙げられます。

これには、心理療法(心理カウンセリング)を受けられた多くの人が持っている背景のようにも思えます。

それは簡単に言ってしまうと

「自己決定力の欠如(または不足)」という事柄です。

しっかりした柱に支えられた家屋は、多少の嵐にあっても、何とか持ちこたえます。

それと同じで、人間の柱とでもいうべき、自己確立≒自己決定力を確信している場合は、

辛い状況にであってもそれほど揺らぐことはないのです。

この自己決定力が欠如してしまっている場合、多くの人は、親の(特に母親の)価値観に自己を引きずられています。

このような子どもを作り出す親の行動としてあげられるのは次の三つです。

一つは、親の過保護
二つ目は、親の過干渉
三つ目が、親の過期待

これらのすべては、親が子どものためにしてやってる好意に基づいているのですが、子どもにとっては

親の思惑とは別に、それどころか大変困難な将来に向いているという事実があります。

たとえば、親の過保護は

「おまえはいつも何か失敗をする頼りないやつだ。こうして親が助けてやらなければなにもできない。これからもずっとそういうお前を親は助けよう。お前はそうしないとどんな失敗をするかわからない。親はお前を守ってあげるから、おまえは何も考えず心配せず、親の言うとおりに生きていればいいのだ」

というメッセージを送り続けることになります。

過干渉も過期待も、状況は異なるとはいえ、同じようなメッセージを子どもに送り続けることになり、

子どもは親の価値で生きる生き方を学習していくことになります。

その結果、子どもの将来で、子どもが成長して、本当に自分自身で現実的問題を解決し、自己の未来を決めていかなければならないときに

親の価値で生きるという学習結果と、自我の目覚めによる自己確立との間に、大きな溝があって、

にっちもさっちもいかなくなっている自分に気付くのです。

そこに、心の問題の生じる背景があります。


阪神カウンセリング・ラボは、大阪、梅田と、神戸、明石に相談室を持つ心理カウンセリングの場所です
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