マインドフルネススキルの効果

　心の障害や病気と言われるものは、単純に意識上に起こっているのではなく、意識下即ち脳に率直に反映しているということです。「悲しいから泣くんじゃない。泣くから悲しい。」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。特に悲しくなくても、涙を流した途端、脳はそれをキャッチしているということです。脳は、とても複雑な構造をしているように思えますが、人の複雑な感情をすべてキャッチし反応しているわけではありません。例えば面白くもないのに無理やり笑ったとします。すると、不思議なことにそれまで気分が悪かったことも、無理やり笑った途端、それまでの気分が変化します。一瞬という場合がほとんどですが、それでも間違いなく変化します。そういう意味で脳というのは極めて単純で率直です。

　この脳へダメージを与えるのが、不適切な思考です。不適切な思考とは変えようもないことをいつまでも考えることです。この不適切な思考のダメージは、脳へ率直に影響をあたえ、絶え間なく持続すると、とんでもないことが脳内に起こります。さらに、不適切な思考による精神的な不安定感は、そのストレスを一時的に解消する不適切な行為につながります。それら不適切な衝動的行為は、そのほとんどが心の病気に連続しています。この時に起こっている脳のダメージを修正することに、マインドフルネススキルトレーニングは役立ちます。

マインドフルネススキルトレーニング　平成29年4月15日（土）　参加者募集中