認知行動療法のスキル「モニター化」うつ病の最新療法
認知行動療法のスキル「モニター化」
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今日のテーマは、「認知行動療法―モニター化」です。
認知行動療法の長所は、自分の中にある心の状況を目に見えるようにすることです。これをモニター化といいます。思考の在り方を修正するためには、頭の中だけでとらえようとすると、その瞬間に消えていってしまいますから、文字にして、それを客観的に考察できるようにします。
認知療法で行うファイブコラム法は、モニター化の代表的なスキルです。今までは紙面にそれを記録してきましたが、パソコンを使用して、5コラムを作成して、いつでも記録できるようにするとよいでしょう。また、ファイブコラム法の中に記録される思考や感情の強度を記入することも、役立ちます。うつ病の人の思考は大抵極端で、0か100かの思考ですから、その強度を記録することによって、それ以外の状態があることを理解することになるのです。
行動記録表や行動スケジュール表に、満足度や苦痛感を数字で評価しますが、それも同様の効果があります。苦しみが繰り返す状況であっても、記録があると、決して同じでない事がわかります。また、何らかの作業によって変化が生まれることを知ることができ、苦しみからどう改善し立ち直っていくかに関する主体的な解決策を見出していくことに役立ちます。
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