パーソナリティ障害克服の壁

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　今日のテーマは、「パ－ソナリティ障害克服の壁」です。

　パーソナリティ障害（境界性人格障害他）を医療機関で治療する場合には、適切な薬物の開発はなされておらず、対処的に処方することで対応しているのが現状です。医者から、「それは性格だからね。」と言われる場合は、薬で効く方法はありませんよと言われているようなものです。パーソナリティ障害の人が、診察を受けるときに同じような言葉を経験されている方は案外多いのではないでしょうか。
　パーソナリテイ障害の人の多くは、自分が問題を持っていると思っていないことがあります。障害のために苦しんでいると意識していなくても、不安や怒りや悲しみがいかんともしがたく、これらの不安定をどうにかしたいと思ったときに、何らかの援助を他者に求めることがあります。それ以外は、日常生活を適度に可能としているために、自分の怒りや不安定な状態は、自分にあるのではなく、他者に原因があると判断しています。ですから、医療機関や心理療法などで他者の援助を受けるというところまで行きつきません。
　そのために、明らかに問題があると周囲が気付いて、誰かに連れられてくるか、本人自身が仕事や結婚などの人間関係で困り果てた状況に陥った時以外は、何とかしよう思わないのです。パーソナリティ障害の人が症状を改善する克服の生涯は他者の援助を受ける時点にあるといえます。








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