認知症の対応「言葉には意味野がある」
認知症の対応 「言葉には意味野がある」
アサーション・トレーニングは、自分のことを率直に表現することを可能とし、うつ病の改善や予防にも役立ちます。阪神カウンセリング・ラボでは、理論編、実践編を実施して好評を得ています。
今日のテーマは、「認知症の対応」です。
この認知症に関連した文の前編は、
http://www.hanshin-cl.com/でご覧ください。
患者さんの「自衛隊にいたんや」という話に、「りくじ?」「かいじ?」と聴くと、「ひめじや」と答えた、この会話が家庭で行われていたら、ただ話がずれているだけで、笑っておしまいになる所です。しかし、この流れを見ても言葉に関して多少のずれがあることがわかります。認知症の背景が言語領域に問題がある可能性も想像できるのです。
言葉は、「意味野」といって、意味の広がりを持っています。例えば、ピアノという言葉を中心にした場合、その言葉の周りには、「楽器」とか「音色」とか「オーケストラ」というような性質や状況や上位概念をあらわす言葉があります。さらにその外部の周りには、「バイオリン」とか「演奏する」といった同一範疇語や関連同士があります。それらに発音の領域が絡んできます。
このお年寄りは、まず意味野の領域の判別に問題がある可能性があります。その区別ができないために、「じ」という言葉だけに反応して、「ここはどこ」という今いるところの前の話がどこかに記憶されていて、実際に聴かれた言葉に応えるつもりで、「りくじ」「かいじ」と2回繰り返された「じ」に反応したのです。
こうしたちょっとした異常は、家庭での会話では気づきません。専門的な視点でお年寄りと関わると、どこに問題があるかわかってくることがたくさんあります。
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