臨床心理士とは2
うつ病や不安障害を専門に扱う臨床心理士
「臨床心理士とは 2」
うつ病やパニック障害などの精神的な問題を扱う専門家である臨床心理士とは、どのような場所で働いているかに関してが、前回に引き続いて今回のテーマです。
精神科の病院では、精神保健福祉士か臨床心理士のいずれかを置かなければならないし、一般病院でも、心理カウンセリングをする必要性は高まっており、臨床心理士を置く病院は増えています。同じ医療関係では、心療内科には臨床心理士が置かれているところはたくさんあります。
福祉関係や教育施設でも、臨床心理士の役割が必要な箇所には配置されています。特に文科省が進める不登校などの対策で活躍しているスクールカウンセラーは、そのほとんどが臨床心理士です。文科省では、ほぼ公認の資格といえます。
産業界でも、厚労省が認定する産業カウンセラーとは別に、臨床心理士が活躍しており、メンタルへルスに取り組んでいます。現在企業の20パーセントが、心の問題を企業内で解決するために、カウンセラーを配置していますが、臨床心理士の資格はここでも生きています。
法務省関係でも、臨床心理士はいます。各警察の特に中央署では、相談員として臨床心理士がいます。刑務所の心理技官は、必ずしもこの資格を必要とはされていませんが、その多くは臨床心理士の資格を持っています。児童相談所の相談員にも、臨床心理士がいます。
一般には、巷に多くの心理相談所が開業されていますが、必ずしも臨床心理士とはかぎりません。案外何を背景として資格を取ったのかわからない相談所もたくさんあります。
心理相談を検討しておられる方は、まずは、この資格を有しているかどうかを決定の目安にするとよいと思います。臨床心理士の資格を有しているだけで、協会のきびしい倫理規則の中に位置づけられていますから、それだけでも安心です。
□講演会や心理学セミナーの講師を探していたら、ご相談ください。ご希望に応じて対応します。
□心理カウンセリングとは、認知行動療法、来談者中心療法、精神分析療法、行動療法、弁証法的行動療法、家族療法、芸術療法など多岐にわたった理論や方法に基づいて実施されます。
□ストレスは、心、身体、行動、症状で現れていますので、早めにチェックし処理しましょう。
□阪神カウンセリング・ラボでは、アサーション・トレーニング、グループワーク、バウムテスト講習会、心理学セミナー、講演会、カウンセラーを目指す人のトレーニングなど広く実施しています。
□うつ病の効果的な心理療法は、マインドフルネススキルを組み合わせた認知行動療法です。