三木市、小野市のカウンセリング
「うつ病の背景にある二分割思考・完璧主義」


　うつ病や不安障害の背景にある思考障害は、長い歴史の中で作りだされていきます。そのなかで親子関係は強烈な影響を及ぼします。特に親からの「過期待」は、子供の完璧な言動を作り出します。親の「過期待」は、無意識に進められます。その期待に応えようとして、子供は必死に頑張ります。家庭に機能不全や子どもへの愛情不足が起きている場合は、さらに期待に応えようとする子どもの努力が起きます。
　親の期待に応える事の問題は、自分自身の生き方や主体性を奪って、親の主体性に合わせる事態が発生します。懸命に努力した結果、学校のテストで百点取ればまあ何とかよし、一つでも間違えれば、そのことを叱られます。その一つ間違ったテストがクラスで最高であったとしてもです。こうして親の期待に応えるために、頑張るという気持ちがいつの間にか「頑張らねばならぬ」という思考に発展していきます。
　「何事も完璧にこなして頑張らねばならぬ」という考え方は、立派な考え方であると言えるかもしれませんが、成人になると、学校時代テストで良い点を取ればやっていけるという現実ではなくなってきます。多少の失敗は常におこります。厳しい失敗はいつ起こるとも限りません。そのたびに「自分は完璧にできない駄目な人間」と判断してしまうのです。この思考が、うつ病や不安障害を発生する原因となります。






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