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10年06月17日

不安と生育過程

(社)日本臨床工学会 徳島県臨床工学技師会  平成9年1月於

 臨床工学技師の新人の定着率が悪いのは、仕事から来る人間関係の難しさから、ストレスが重なるからなのでは、という推測をされていました。
 そこで、どうしたら、定着率が安定するだろうか、という問題を、解決するために、まず、不安を抱える人をどう理解していったらよいかを話してください、ということでした。
 不安の原因となる、ストレスを、どのように受け止めているのか、不安を抱えやすい人は、健康な人とその受け止め方に違いがあるのか、
 あるとしたら、どう違うのか、その違いはどこからきているのか。特に、若い世代の心の構造に、起きている特徴的な事柄があるのか、あるとしたらどういうことか、などを講演しました。
 臨床工学技師という職域は、医療現場でもごく最近のものです。
 仕事の内容は、たとえば手術の際に、血液や薬物を適切に患者さんに送り込む、というような面での専門家です。
 仕事上、人間にかかわる喜びという側面は少ないうえに、緊張ある仕事ですから、ストレスはたまります。
 それらも、人間特有の情報処理ができる場合と、できない場合では、ストレスの影響を強く受けてしまいます。
 その情報処理の仕方は、長い生育過程の中で生まれてくることなので、まずは、自分の考え方や思いかたの在り方に気付き、それらが適応的なのか不適応的なのかを知る必要があります。不適応的なら、生きやすいように変えていくことが大切となってきます。
 本講演では、さまざまな事例を示しながら、ストレス蓄積の状況の理解や、不安な人への理解や対処などを話してきました。
 90分と長い講演の間、大変熱心な傍聴をしてくださいました。
 私の書いた、「バウムテスト」も、持っていった本がすべて売れました。
 感謝です。