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19年11月26日
解離性障害の薬物療法
解離性障害の治療として、今は医療保険の適用となっている薬剤はありません。有効性が確認されている薬剤がないというのが現状です。心的外傷後ストレス障害に対する有効性が報告されている薬剤の投与が試みられることがありますが、すべての患者さんに有効であるとはいえません。また、不安や抑うつなどに対症療法的に投薬されることがあります。その場合は、依存性をもたらす可能性や、衝動を抑えられなくなってしまう可能性がある薬剤は控えることが望ましいと考えられます。したがって、解離性障害の治療は、薬物療法より、心理療法が中心となります。