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20年01月15日
自己愛性パーソナリティ障害の治療
「弁証法的行動療法」
2012年のことでした。ある一本の電話が入りました。
「私は、境界性パーソナリティ障害で、アメリカで弁証法的行動療法を受けていました。その途中、日本に帰らねばならず、帰国しました。今、大阪に住んでおり、弁証法的行動療法実施しているところを探しています。阪神カウンセリング・ラボで、弁証法的行動療法を実施していますか。」という問い合わせでした。私は、そもそも弁証法的行動療法を知りませんでした。実施していないことを伝えて、電話を切りました。その後、さっそく、すぐ近くにあるジュンク堂に行って本を探しました。その本を見ると大変興味あるスキルトレーニングが記載されていました。境界性パーソナリティ、自己愛性パーソナリティ障害など、様々なパーソナリティ障害の治療で、認知の冷静な修正が効かない極まった場面で、弁証法的行動療法では、どうしたら良いかが書かれていました。これは使えると、思ってその本を購入しました。出版日を見ると、2011年でした。日本に出版物として知らされたのは、私がお電話を頂いたときの1年前でした。電話でとはいえ、とても良い出会いとなりました。