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20年01月18日
うつ病や不安障害の相談室、阪神カウンセリング・ラボ
土曜日のテーマは「心の癒し」です。今日の話題は、
施福寺住職 「長寿は足と頭を健康にしておくことです。」
大阪、和泉市に施福寺という寺があります。いい加減な下調べで向かい、駐車場に着いて驚きました。本堂まで徒歩で30分とあります。勾配が急で、鎖をつたって登るところもあるとのことでした。体力に自信がなく迷いました。ちょうど目の前を老夫婦が登ろうとしていたし、意を決し本堂を目指しました。だいぶん登った所で、下山してくる人たちがのろのろの私に声をかけてくれました。「もう少しですよ」その声に元気を取り戻して見上げるのですが、なかなか本堂は見えません。ひざ裏に違和感を覚えながらようやくたどり着いた時に、この急な参道を登る意味が分かりました。日本に一つしかないという両足を張り出した足腰を守る馬頭観音が奉られていたからです。本尊は台座がなく、対座して直に拝むことができます。赤い織物を被り寝そべっている釈迦像をさすっていると「長寿にはボケないことと足腰を丈夫にしておくことだ」と声をかけてくれたのは、ご住職でした。そこから、お寺の由来や再建の事情、最澄や天台宗や法華経の話などを聴きました。また来たいと思った寺でした。足を引きずりながら、下山しました。