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20年01月31日
醜形恐怖症等とは?
醜形恐怖症等の心の問題に関する不理解
醜形恐怖症に関して、以前、読売テレビのある番組制作担当者から取材電話がありました。
「サングラスをかけているのは、醜い顔なんとかという病気と関係あるのでしょうか」
詳しく説明してもらうと、醜形恐怖症ではないので、「違います。」と答えました。担当者は、「では、なぜサングラスをかけるのか。」と聞くので、「それには人によって理由があるでしょう。それを知りたかったら、テレビ職員を使って、街頭で調査したら、100名くらいのデータはすぐ集まりますよ。」と言ったら、「時間がありません。」と答えられ、さらに、「この番組に出てもらえませんか」と出演依頼を受けました。わたしは、「なぜサングラスをかけるのかという学術的な資料を持っていません。背景を持たないまま出るのは無責任ですから、お断りします。」と返事しました。資料持ってなくてもトークするだけでも良かったのですがね。
このように、外見を気にする程度が、醜形恐怖症と想像する理解が、一般的な人のとらえ方だと思いました。だから、こうした心の病気にかかってしまうと、周囲からはなかなか理解してもらえず、それだけで苦しんでしまうことになります。本人は他者に理解してもらおうと思っていないかもしれませんが、「あなたの顔それほど醜いわけではないから、気にしないで」などという助言は、かえって苦痛になります。