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20年02月09日

心の問題の悪循環「うつ病や不安障害の治療」

心の問題の悪循環 「うつ病や不安障害の治療」

 

 うつ病に限らず、心の問題に関係する多くの人の場合、ストレスに対処する方法にある特徴があります。それは考えて対処するというやり方です。例えば過去に起こした失敗を必要以上にくよくよ考えて過ごします。あるいは将来起こりうる問題に関してあれこれ考え心配するのです。そこまで考えなくてもよいのにと人から言われるようなことはありませんか。そういう人はおそらく考えすぎの問題ある対処法をしているのです。

 過去の苦痛や失敗を考えて過ごすことは、場合によっては、深く反省して、二度と繰り返さないようにしているように見えますが、何も問題は解決しません。将来のことを考えてあれこれ対策を練り、万全の準備をしているようですが、ほとんどそこまで考えなくて良いというところまで考えるのです。あれこれ考え心配しているうちに時間はどんどん過ぎ去っていき、考え心配するより、実際に準備すればよいものを、その貴重な時間を見逃してしまい、後悔が残ります。未来のことをあれこれ考えることも実際には何も問題が解決することに繋がりません。過去のことを考えれば考えるほど、過去に関して憂鬱になり、未来のことを考えれば考えるほど、将来に関して不安になります。この思考による解決方法は、そのほとんどが、悲観的、否定的な思考に基づいていますから、精神状態はますます不安定になってきます。それらは、更なるストレスをつくりだし、更なる不安な状態をつくりだします。それは新たな問題の発生ですから、また考えるという対処法を使うのです。そうすると、最初に戻って、過去のことや将来のことをあれこれ考えて対処しようとします。こうして精神的不安定な状態を増幅させて、心の病気に発展させてしまいます。