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20年02月24日
心がさまようとは? -不登校やうつ病の心理療法-
心がさまようことは大きなストレス
ベックは、うつ病は思考障害だとして認知療法を創始しました。この知見はその後の心理療法に大きく寄与しました。その後、うつ病だけでなく、双極性感情障害や不安障害、境界性パーソナリティ障害などの人格障害など広範囲にわたって認知療法が適用されるようになりました。心の問題は、その人の特有の思考によって発生します。この思考の問題には、認知療法が対象とする、認知の歪みや固定化した思考などがありますが、それとは異なった視点で、「心がさまよう」という問題があります。
「心がさまよう」というのは、考えても仕方のないことを考えている状態を指します。考えても仕方のないこととは、次の5点です。「他人」「過去」「未来」「症状」「性格」です。
これらは、100%思考によって変化、改善することではありませんので、無理なことをいつまでも考えていることは、大きなストレスとなるのです。