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20年03月08日
認知行動療法とマインドフルネススキル
認知行動療法とは、人の置かれている状況の情報処理の仕方の非現実的、非合理的な思考を修正していく心理療法です。私たちは、仕事や人間関係で様々なことを考えます。この時に、その思考が現実とあまり整合していないと、そこに何らかの歪みが生じます。その歪んだ現実が、心の苦痛となり、うつ病に発展しやすくなります。苦痛の元になった思考を再検討すると、生き方が楽になることを通してうつ病を治療しようとするのが認知行動療法です。
私たち人間は、通常どれくらい考えているでしょうか。このことを確かめるために、弁証法的行動療法の中のマインドフルネススキルのトレーニングの中で、3分間の間に、どれくらい考えるかという簡単な練習があります。3分間の間に考えた思考を簡単な語にして調査して20倍すると、1時間に考える数が出てきます。たいていの人は、1時間に数百は考えています。多い人で、千を越えます。