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20年03月15日
劣っているところがあるから生き伸びた人類
<なぜホモサピエンスだけが滅ばなかったのか?>
生存に必須の食料を得るために、ネアンデルタールは、体格が大きく、動物の肉を得るだけの体格があったのがやがて災いします。ネアンデルタールは、体格が大きいだけに、数人の集団で動物の肉を得ることができたのでしょう。そのために単純な道具で大きな動物に対応できた可能性があり、アフリカの比較的中央又はその付近で暮らしていた様子です。これに対して、肉体的には脆弱なホモサピエンスは、草原や森の辺境で、食を得られない場所で暮らさざるを得ませんでした。職の豊かな場所で暮らすことは、死を意味したので、辺鄙な、しかも、木の上で暮らして種族を保っていました。当初は木の実や草などを木から降りては食していたそうです。そうしているうちに、股関節が柔軟となり、長距離を歩行するような体になっていったと言われます。この長時間歩行できる身体的変化が、まずネアンデルタールと大きく異なったところです。