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20年03月19日

ホモサピエンスが滅ばなかったのは脳の前頭前皮質が発達したから-不安障害の治療・カウンセリングー

ホモサピエンスが滅ばなかったのは、脳の前頭前皮質が発達したから  -不安障害の治療・カウンセリングー

 

 

 劣勢や不安や苦労は、それを乗り越えていく体験の積み重ねによって、ホモサピエンス即ち人間の発展と存続をもたらしました。その結果は脳の前頭前皮質の発達によります。ここは、社会脳と言われる、「思考」「共感」「創造」「計画」「行動」「意志」「自制」に関連する領域です。

 この社会脳の発達によって人類は生存してきたものの、生存に適さないことには非常に敏感になるという問題も抱えています。不安、恐怖、悲しみなどネガティブな感情の伴う出来事には、種の存続やわが子を守るために、センサーを研ぎ澄ませていなければなりません。

 ネガティブな感情の伴う出来事が起こると、それに反応するようにストレスホルモンが出ます。

 人が、不安や恐怖を処理することを困難にしやすいのは、もともとこうした人類の原始からの存続を可能とする脳の発達によることがあるからです。