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20年10月06日
うつ病のカウンセリング
心理療法としての「意識集中法」―意識集中法によるストレスを背景とした痛みの伴う諸症状への適応―
精神医療では、心理的な背景のある痛みを訴えるクライエントの問題を解決するに当たって、薬物が処方されます。この点で、痛み止めの薬物を処方できる医師は有効的な手段を持っているといえます。しかし、現実には、患者さんの痛みの訴えが医師の処方による薬物投与では解消しないケースがときにあるのです。そうしたケースのクライエントは、最終的に心理臨床家のもとに訪れます。このとき、心理臨床家は、薬物を使用できませんから、心理療法で痛みを解消する作業をしなければなりません。私の体験では、こうしたクライエントに出会うことがしばしばありました。この時、臨床を積み重ね、獲得していった痛みを解消する方法を、「意識集中法」と名付け、さらに臨床を積んできました。この心理療法「意識集中法」について、日本ストレス学会で発表した内容をもとに、このブログで、その具体的展開を報告していきたいと考えています。
これらの試みは単に痛みだけでなく、うつ病や不安障害にも適用できるものでもありましたので、それらの過程と結果をお伝えしたいと思います。。