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20年10月08日
うつ病 不安障害のカウンセリング ストレスと痛み「意識集中法の経緯」
意識集中法を開発させた最初の試みは、うつ状態で入院、偏頭痛を訴える72歳の女性のケースでした。主治医の処方する、頭痛薬や注射の効果が無く、この訴えをカウンセリングの中で話されました。その際に取った手法は、女性の頭頂に軽く薬指を置いて、そこに痛みを集中させ、これ以上強くならなくなったら合図してもらい、指を離す、という方法です。その痛みを、ツボを中心に同じようにして移動させます。15分ほど処方して、その結果、「痛みが半減した」という効果を得ることが出来ました。この手法を用いたのは、ストレスによる痛みは、その人が必要以上にその部位に痛みを強化し、意識化して起こしている可能性があるという予想からです。人は、ストレスを持続させると、ストレスホルモンの影響で、身体的症状を起こします。肩こり、頭痛などは健康な人でもよく起こるストレスによる痛みです。そこに、精神的な問題を抱えている人は、こだわりを抱えやすく、痛みを強化します。痛いことは確かですが、その痛みを自ら強化しているのです。だから、痛みは移動するはずです。これが意識集中法を実施する最初の仮説でした。