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21年01月19日
マインドフルな直感とカウンセラーとしての直感
マインドフルネスを習得する際に、弁証法的行動療法では、三つのマインドフルネスを上げています。1.マインドフルな呼吸、2.マインドフルな作業、3.マインドフルな直感です。このうち、呼吸と作業は「今」に注意を向けるわかりやすい事柄ですが、直感というのはわかりにくい事柄です。マインドフルネスとは、「あるがままを受け止める態度」を作ることだとすると、直感は、マインドフルネスに必要なことです。人が何かしら状況に立ち向かっている時、思考や感情を動員しますが、どこかで、思考でもなく感情でもない、直感を働かせて判断していることがあり、カウンセラーとして仕事をしていると、思考のもとになっている理性ではなく、感情のもとになっている情緒でもない、時にそれらにふさわしくない、「…」というようなことが浮かんできます。全く異なる「・・わかる・・」状況があるのです。その直感が、非常に重要な役割を果たしているように思います。これは、クライエントさんも同じです。この直感と直感の触れ合いが、カウンセリングの時に起こっているのではないでしょうか。
「絡合」とはこうしたことが関係しているのかもしれません。