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21年01月28日
境界性パーソナリティ障害やアンガーマネジメントの「認知行動療法」の壁
思考を安定させ、感情が安定させていく認知行動療法は、境界性パーソナリティ障害の心理カウンセリングとして有効なことは、当相談室でも実証されてきました。しかし、境界性パーソナリティ障害のカウンセリングでは、認知行動療法が機能しないという壁に当たることもありました。その状況の思考改善は、比較的冷静な時はよいのですが、激怒してしまった時に、それをどうとらえるかどころではなくなってきます。激怒してしまった状況で使用できない認知療法は、カウンセリグを根気よく続けていても、失望に変わり、カウンセリングの継続が難しくなってしまうこともありました。おそらく、心理療法を長年体験し、境界性パーソナリティ障害の心理療法の治療過程で、この壁に当たった臨床家は多いと思います。こうした時に出会ったのが、弁証法的行動療法でした。
