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21年01月30日
認知行動療法、論理療法
感情調節や境界性パーソナリティ障害だけでなく、うつ病の治療として創始された認知療法も、その後発展した論理療法も、状況の処理に当たって、考え方が感情の安定に役立つという理念は同じです。ベックの創始した認知行動療法では、思考の在り方を、合理的、現実的、客観的に改善するトレーニングを実施することでした。心理相談室に来られて、この思考改善をトレーニングすることは、適切な対応をすることができるセラピストとのやり取りの中で、何が合理的で現実的で客観的であるか、案外わかりやすい経過をとることができます。しかし、相談に来る前に、ブックワークで実施する方は、その時その人なりに考えた思考が、果たして適切であるかどうかを判断できない場合があります。相談室に来られる前に、自らブックワークで実施した方は、その難しさを話してくれます。人によっては、認知行動療法は何も役立たないという方もおられました。
