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21年02月10日
認知療法と「肯定的な言葉の威力」
阪神カウンセリング・ラボでは、心理療法としてインドフルネストレーニングを10年以上前から実施しています。認知療法もマインドフルネススキルトレーニングと組み合わせて実施しています。今日は、これらに関連した事柄である、「肯定的な言葉」を記載していきたいと思います。
認知療法の思考改善の一つとして、「優しい言葉をささやく」という対処法があります。これまでのブログで記載してきた、「ありがとう」は認知療法にもつながる「優しい言葉をささやく」に深く関連しています。私たち人間が口にする言葉は、意識上だけでなくすべて意識下、すなわち脳がキャッチしています。この結果、エンドルフィンやセロトニンなど、快の伝達物質が出ます。反対に怒りや不安を言葉にすると、脳はそれらのネガティブな言葉を受けて、交感神経系の亢進するストレスホルモンを出します。この時のストレスホルモンは、緊急時に使うものであって、持続して使われるようになっていません。したがって、これらの言葉の持続は、脳細胞を傷つけることが起こります。こうした不安や恐怖にどう対応するかというシステムは、ネガティブな言葉を吐き出し続けるという悪循環を起こします。この悪循環から抜け出す対処法としても、「ありがとう」という言葉はよいきっかけを作り出すことができます。