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21年03月14日
論理療法
うつ病治療で始まった認知行動療法の発展
精神的に不安になるもとは、思考であると着目したのは、認知療法や論理療法です。その中で論理療法は、不合理な信念に着目して、これを柔軟な思考に変えていく過程を重視しました。不合理な思念は、「固定化した思考」といい、たとえば、「~すべき」「~してはならない」「~に違いない」というように、一定の基準があって、それに基づいて思考し結果を生む人の思考傾向を指します。この思考によって生じる結果は著しく事実と異なり、精神的不安を生じさせるのです。ベックの創始した認知療法は、状況に対して、合理的、現実的、客観的な思考になるトレーニングを目指しましたが、エリスらの論理療法は、不合理な信念の変容を重視し、柔軟な思考に変えることで、精神的安定を図るというものです。このことの気づきの「ありがとう日記」は、「いい加減に生きるとは、何がその時一番大切かを見抜く」でした。