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21年03月26日
うつ病や不安障害の人の思考
精神的に不安になりやすい人の思考には、すべき思考という特徴的な思考があります。すべき思考に因る結果は、完璧であることが特徴です。普段の生活にも完璧を求めるので、結果を満足できず、ストレスを必要以上に抱えてしまいます。例えば、パソコンを操作するという学習は、まずスイッチの入れ方から覚えます。パソコンを使用することが初めての人なら、その一歩前進しただけでもまずは良しなのです。完璧主義の人は、それだけでは満足できず、パソコンのすべてを覚えなければだめという思考にとらわれて、前になかなか進みません。さらに、パソコンに習熟した人を見ては、自分はそれに比べてなんてダメだと落胆してしまいます。
アルバート・エリスらが開発した認知療法、論理療法は、こうした完璧主義即ち不合理な信念に気付いて、柔軟な思考に切り替えていこうという治療法です。柔軟な思考には、基準がありませんから、それに基づいて生活すると、生きることが楽になります。