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21年04月14日
ユングと曼荼羅 曼荼羅は心の病を治す力がある
ユングは、フロイトと意見の不一致で、精神分析学会から離れ、スイスに戻ります。その時の心労から、精神的な病に罹ったと言われています。ユングは医者である立場から、自分を治療できずにこの仕事をするわけにはいかないという強い信念に基づいて、様々な試みをして治療行為をします。その中で、積み木を並べるような造形や、模様を描きます。そのころから精神的病が軽減し、立ち直ることができます。そのきっかけが、造形や絵画であったことをユングは自覚します。
その後、ユングの高名を頼みに、中国の書を翻訳したある学者の著書の添え書きをしてほしいと依頼され、渡された本を読みます。その著書の中に、ユングが精神的病から立ち直る時に描いた絵とそっくりな絵を見つけます。それは曼荼羅でした。その後ユングは、自分が立ち直る時に描いた絵と同じ模様の絵、曼荼羅に興味を持って、チベットの仏教で使用されている曼荼羅の研究をします。