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21年04月15日
描画療法と曼荼羅
曼荼羅の絵は、宇宙を表しています。曼荼羅図は、ユングが精神的病から立ち直ることができるほど、何らかの影響力を持つ力があるのです。
子供の絵の発達過程を研究したローダ・ケロックは、子供らしいなぐり描きの時代から、十字と四方に広がった構図即ち曼荼羅様の絵を描くようになると、精神的発達が一気に成長する段階に入ると指摘しました。
描画療法学会では、患者さんが曼荼羅様の絵を描いた時に、病状が改善するか落ち込むかどちらかであったという報告がありました。曼荼羅の絵は、いわゆる臨界点の時に描かれるというのです。
同じ描画療法学会で、教育の現場で問題児の描画療法を行って、問題行動が改善した発表がありました。この子供が変わった状況を、熱心な描画を通した教育活動として行った努力の成果と話されていましたが、その時に描かれた絵は、曼荼羅の構図をしていました。発表者は気づいていませんでしたが、見事に曼荼羅構図の絵でした。