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21年05月06日
教育的指導と援助におけるカウンセリングマインド
今日からのブログ記事は、私が大学教授で勤務していた時に、西日本・四国の私立高等学校の新人教諭を対象に行った講演会の内容です。問題として扱った事例はずいぶん古いことですが、今でも参考になり通じると思われる内容を選んで、記載していきたいと思います。
まず、最初の内容は、「生徒は教師に何を期待しているか」です。
1996年3月から4月北海道、東北、関東、四国にすむ中学生1469名、高校生1403名を対象に調査 石隈利紀(筑波大学教授)の結果から、生徒は先生に相談しないということが明らかになりました。悩んだ経験のある者のうち、高校生12項目中、50%を越えた項目が、勉強の方法を知りたい、進学就職先選別の情報の2項目、中学生10項目中、勉強の方法を知りたい1項目のみです。教師がいかに相談相手になっていないかがわかります。しかも、心理・社会面での項目では、ほとんど教師には相談しないという結果です。