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21年06月21日
ストレスの影響が人によって異なるのは?
ラザラスとフォルクマンは、ストレスの影響を次のようにとらえています。
ストレスは、誰にとっても同じように影響されるのではなく、環境と個人との相互作用によるものと考えます。つまり環境がストレスを引き起こすのではなく、それを有害でありコントロール不可能であると認知することが、その環境をストレッサーにして、ストレス反応を引き起こすというのです。
同じ環境であっても、ある人には何でもないのに、別の人にとっては強いストレス反応を引き起こすのは、ストレスに対する認知の仕方が異なるからです。この認知のプロセスの在り方を「コーピング」といって、これによってストレス反応が異なってくるのです。
うつ病の治療で有効とされる認知療法や論理療法は、ストレスに対して、認知の改善を目的にしますが、コーピングがこの認知改善の過程に大きな影響を持つことがわかっています。