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21年06月23日
パニック障害の典型例
前述書、アレン・フランセスは、パニック障害の典型例として、以下のような症状を上げています。
「檻の中に虎がいないにもかかわらず、あたかも一緒にいるかのように感じる。患者は、一見何の理由もなく、突然、空気窒息感、鼓動の高まり、めまい、手の震え、発汗、指先やつま先をピンや針でつつかれたような異様な感覚、手足のこわばりが起こり、そのために危険だと考えて、ひどい恐怖を体験する。そして、これらすべては間もなくさらにひどい破局的な何かが起きることの予兆であり、おそらく、失神したり吐いたり、心臓発作になったり、発狂したり、または死んでしまったりすると考える。世界は時折、非現実的なものに感じられ、患者は、自分が自分でないような異様な感覚をいだく。」