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21年07月09日

認知療法における思考の改善

認知療法における思考の改善

 

   認知行動療法では状況に対する思考の改善を行います。それら思考の傾向は以下の通りです。

・柔軟性がなく変化に乏しい

 「みんなそう考えている。」「いつもつらい。」というように、全部ひとまとめにして考えています。おそらく、こういう時は狭い視野にとらわれていますから、如何ともしがたい状況に置かれていると勘違いしやすくなっています。ちょっと視点を変えてみると、物事がよく見えてきたり、可能性が生まれてきたりします。

 

・自分の行動や感情から人格そのものを判断している

 思考の悪循環の行き着くところは、自らをとことん落とし込めてしまうことです。不安定な感情は否定的悲観的な思考に影響を受けていますから、その思考をさらに強めることによって、「こんなに気持ちが動揺するなんて未熟な証拠だ。」「こんなこともさっさとできないなんて、私はやっぱりダメな人間なのだ。」などというように考えるようになります。