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21年07月12日
認知行動療法・認知療法の思考傾向
前回お伝えした思考傾向の続きです。
ある状況で、すっと浮かんでくる思考を自動思考と言います。
上司に叱られたときの、Aさんの自動思考は次のようなものでした。
「ああ、こんなことを忘れるなんて。仕事が忙しかったとはいえ、言い訳にならない。こんなこともできない私は、記憶力が劣っているに違いない。こんな集中力のない私は、この仕事を続けていてよいものだろうか。たぶん、私は、だめな人間なんだ。職業人として失格だ。私はなんて情けない人間なんだ。」
自動思考が、否定的、悲観的であるために、Aさんの苦しみが始まります。このような思考を他の場面でもいつも続けて起こすので、ちょっとしたストレスや圧力でもまいってしまう不安定な状態に置かれてしまうのです。