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21年07月15日
見えない世界からの科学的心理療法の接近
令和3年6月の阪神カウンセリング・ラボのニュースレターに、これからの科学は見えない世界の追求と題して書きました。その内容の一部は以下のようなことですが、詳しくは阪神カウンセリング・ラボホームページをご覧ください。
「私が28歳の頃に田舎の縁側で、アリの行列を見ていた時のことを思い出しました。なぜ行列が崩れないのか疑問になり、アリをあちこち払ったり、石を置いたり、何匹か列を離れて反対方向を歩くアリがいるので、これらが交通整理する役割かもと思って遠くへ弾き飛ばしたり、様々なことをしてみました。ところが行列はすぐできるのです。では何か目印があるのではないかと、地面を手でこすってみた時、ふと鼻に指が触れました。その時、何か変なにおいがしたのです。アリは視覚ではなく、においで行列を作っているのだと思いました。そこで、バケツに 水を汲んできて、ほうきでこすり洗い流しました。すると、アリが再び行列を作ることなく時間が経過したので、においだと判断し納得しました。 その数年後、私は小学校3年生の担任になり、国語の教材に「ありの行列」という題材がありびっくりしました。・・・」
これからの科学は、見える世界の追求から見えない世界の追求が主となる。心理療法も同様だと感じています。