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21年08月14日
バウムテスト分析の研究
もともと美術家を目指していたことから、絵画の性格分析には興味がありました。子供の絵を数多く鑑賞し評価・指導してきた経歴からも、描画テストの分析に関心を持ったことは必然であったかもしれません。食卓の周りに被験者の家族を書いてもらう「家族画」の描画テストも、特に描画結果の分析に関する参考図書がなくても、それなりに読めることがかなりあったことを記憶しています。
私に臨床心理学を直接指導してくださった石橋教授(当時、大阪国際女子大学教授)は、数年に及び、私を直接大学に呼んで、心理学を担当している先生方との研究交流の機会を与えてくださいました。こうした研究の流れの中で、カール・コッホの「バウムテスト」の日本語訳を参考に、当時、万を超える樹木画の分析をしてきました。したがって、私(小坂)が「バウムテスト」を出版するまで、10年以上の歳月が必要でした。