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21年09月06日
カウンセラーの対応について
人はすべて小宇宙です。
その人の心の状態は、それが正しいとしても、そうでないとしても、その人の中に、それなりの事情を持って起きています。この事情は、人それぞれで、どのような症状であっても、中身やプロセスは違います。カウンセラーは、常にこうした複雑な背景を抱えて悩んでいる人と向き合って、対応しなければなりません。様々な精神疾患は、長年の歳月と臨床を経て、疾患名がついてきました。それらは、クライエントさんとの対応やこれからの方向性には役立つことです。しかし、医者の診断によって、ある疾患名がついたとしても、他の医者ではまた異なる疾患名がつくこともあります。治療者側からすると、疾患名がついているとそれなりの治療法がありますので、その診断は必要です。しかし、クライエントさんがどんな診断をされていたとしても、カウンセリングを進めていく場合、その診断はあくまでも参考に過ぎません。人による診断という思考判断を超える、小宇宙の存在であることを理解していることが大切だと思っています。
カウンセリングとは、小宇宙と小宇宙のかかわりです。
