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21年09月13日

弁証法的行動療法とは

弁証法的行動療法とは

 

 弁証法的行動療法は、アメリカのマシュー・マケイらによって開発された心理療法です。治療対象は、主として境界性パーソナリティー障害ですが、感情調節に問題のある人も対象としています。

 阪神カウンセリング・ラボでは、2012年より、心理療法の一つとして採用しています。

 境界性パーソナリティー障害には、認知行動療法を主として採用してきました。認知行動療法とは、外在的な状況に対して、その思考を現実的、合理的、客観的にとらえるトレーニングを主として、思考の安定を図っていく治療です。弁証法的行動療法に出合うまでは、認知行動療法が主でした。認知行動療法は、思考が安定すれば、その結果、感情も安定するという過程をとりますが、激怒した時に、思考の安定が飛んでしまうことが認知行動療法の問題でした。弁証法的行動療法は、この激怒した時にも、その瞬間を誤らずに対処できる心理療法です。

 境界性パーソナリティ障害やアンガーマネジメントで悩んでいらっしゃる方には、この治療をお勧めします。