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21年09月18日
幻肢痛はなぜ起こるか(2)
失った足や手が痛いのはどうしてだろう。専門家からの批判覚悟で、私なりに考えたことを記載します。
肢体を失った悲しみはものすごい苦痛であり、受け入れられることではありません。そこで、その苦痛を少しでも和らげるために、喪失した肢体の痛みを感じることで、まだその肢体が「ある」と思えるのです。だから痛ければ痛いほど、失った苦痛から救われます。おそらく、肢体を失った極度の喪失感から抜け出せるまで、この痛みがあった方が実際の状況を受け止めるよりは安心するのではないかと。だから、この心の整理ができるまで、この痛みは続くのだろうと考えました。