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21年10月02日
今日のブログはちょっと気楽に！
「つるの恩返し」
むかしむかし、おじいさんとおばあさんがいました。雪がふぶくある晩、家の戸を叩く音がします。開けてみると、そこに、若い女の人が立っていました。「この雪の晩、泊まるところがありません。どうぞ一晩泊めてください。」と言うので、理由は分からないが、こんな吹雪の晩にかわいそうにと思い、泊めてあげることにしました。
その女の人は、「私が入った後、この部屋を決して開けないでください」と言いました。おじいさんとおばあさんは、「これは鶴の恩返しのツルが、うちに来たのかもしれない。」と思い、女の人が言う通り部屋を開けないでおりました。
翌朝になっても、その女の人は出てきません。いつまで経っても出てこないので、おじいさんとおばあさんは、我慢できずに、開けてはいけないと言われた戸を開けました。すると、そこには、ツルも、鶴の恩返しで折ってあるはずの反物もありませんでした。
そこでおじいさん、「なんと、わたしらだまされた。あれは鶴ではなく、鷺(サギ）だったんだ。」
