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21年10月06日
敵対性 感情調節の難しい人の問題 タイプAとは
心身医学の世界では、「タイプA行動」または「タイプA」と言われる性格的特性に関心がもたれていた経緯があります。タイプAとは、せっかち、緊張しやすい、競争心が高い、怒りや攻撃的といった傾向の強い人をそう呼びます。
このタイプAが注目されるようになったのは、血管性の疾患に陥りやすいことからです。血管性疾患とは脳梗塞や動脈硬化症などを指します。最近では、これらの性格のうち、「皮肉、怒り、攻撃性」の3つの性格的特性が、血管性疾患に陥りやすいという研究報告が支持されています。その研究によれば、敵対性の高い人は、50歳までに20%の人が死亡し、敵対性の低い人は4%だったという報告がなされています。
また、敵対性の高い人は、身体的な問題だけでなく、精神的な問題、社会生活や家族関係にも強い影響を与えます。現在の社会では、敵対性の高い人は中間管理職程度までで、それ以上の地位はほとんどタイプB(円満な人)と言われています。