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21年10月07日
自分を守る「生物学的メカニズム」
人間はまず、泣き叫ぶことで不安を打ち破る作業をして人生をスタートさせます。泣き叫ぶことをしないと、赤ちゃんはその後生きていけません。なぜなら、胎児の時はエラ呼吸をしていて、生まれた瞬間、息ができないからです。この時の恐怖や不安に泣き叫ぶことで、一気に肺呼吸が始まります。泣き叫ぶことが、人間が生きていくためのスタートとなるのです。
そして、胎内でひとり過ごしてきた赤ちゃんが、唇を通して自分以外の存在を感じます。やさしい声や言葉や温かく柔らかな肌に触れて、唇からは母乳を吸い取ることができ、空腹を満たす幸せを感じる時間が生まれます。こうして、ほとんどの人は多くの支えや経験から安心を学んでいきます。笑えば笑うほど、安心が返ってきます。安全で幸せなメカニズムが、誕生とほぼ同時にスタートするのです。