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21年10月08日
不安や恐怖の生物学的メカニズムで生きると
中にはごくわずか、不安を抱えたまま生きなければならない赤ちゃんもいます。何らかの理由で、自然に体験できることが不可能な場合です。そこまで極端な状況でなくても、誕生後、不安に対するメカニズムを必要として生きなければならない赤ちゃんもいます。親が病気で赤ちゃんの面倒を見られない場合や、不仲や激しいやり取りが日常起こるような家庭では、子どもは、不安に対応するメカニズムを常に使います。幼い赤ちゃんには、ちょっとした騒音も、生死にかかわるほど恐怖に感じます。こうして、不安になる時に対応するメカニズムが強化されていきます。死ぬほどのことではない状況においても、誰にでも備わっている不安に対する生物学的メカニズムに、すぐにスイッチが入るように成長していってしまうのです。
こうして、周囲の環境によって、「幸せを軸としたメカニズム」ともう一つの「不安を軸としたメカニズム」が学習され強化されていきます。