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21年10月09日
心理療法の中心は、このスイッチの入れ替えをすること
「幸せを軸としたメカニズム」も「不安を軸としたメカニズム」も、脳の基本的なシステムとして出来上がっているはずですから、どちらも、自分を守るための機能です。「幸せを軸としたメカニズム」にスイッチを入れられる人は、心理カウンセリングに来ることはほとんどありません。生活をしている中で、死ぬほどつらいことはめったに起こらないからです。
心の病気になりやすい人は、「不安を軸としたメカニズム」に、自動的にスイッチが入ります。その人の目の前に、それほどの脅威がない時でも、このメカニズムにスイッチが入ってしまいます。このスイッチの入れ替えが難しいのは、病気になって自らを守るシステムとして、機能し続けるからです。心理療法で大切な方向性は、このスイッチの入れ替えをすることだと思っています。
