うつ病の対策【うつ病と親の無理解】
うつ病と親の無理解
うつ病になりやすい人の自信のなさや自己評価の低さは、成育歴の中で起こりやすい体験の一つです。
親は子育ての際に、注意を払っているつもりでも、感情のまきちらしをしているものです。
それによって子どもの心は傷つきます。ましてや、露骨な感情の発露は、対応力のない子どもを痛めつけます。
「お前なんか生むんじゃなかった」「こんなあほでバカな子は見たこともない」「お前はダメなやつだ」などなどです。
親は言ってないと思っていても、子どもがそう言われているように感じる言い方も該当します。
こうした言葉を言われ続けたり、言われていると思い込んで暮らしていたりするわけですから、どうせ私なんてと考え、自己評価が低く自信のない大人が出来上がります。
そしておとなになって、低い自己評価が晒されるような状況に陥ると、自信がないから、すぐ崩れてしまうのです。
上司に些細なことで叱られても、その叱声を無批判に受け入れてしまい、自信を失って落ち込みます。
そこから這い上がる元気も出ない状態になる人もいます。
学校を優秀な成績で卒業した人が、会社を辞めてしまう例は、こうした親の無理解によって育てられてきた結果、起きていることも少なくありません。