うつ病の対策【うつ病と虐待】
うつ病と親の虐待
身体的な虐待や精神的な虐待は、子どもの心に深い傷を負わせます。
虐待とは、言葉で暴言を吐くことも該当します。親の方は虐待のつもりはなくきつく言っていることも、子どもにとっては、それが暴言になって、傷ついていることは多くみられます。
こうして繰り返される過激な虐待は、子どもにとってはいかんともしがたい出来事です。
虐待の影響はかなり深刻なものとなります。子どもにとって必要な安全感や安心感を常に奪われてきたわけですから、ちょっとした暴力的な事態に直面すると、それに驚いて、居ても立っても居られない様な気分になってしまいます。
自分が怒られているわけでもない他者への叱責も自分が怒られたような気分になって、震えています。
このように、大人になっても常に不安で怯えている状態に置かれてしまうのです。
虐待を受けた子どもは、自分が悪いことをしているわけではなくても、「自分は悪い、どうしようもない人間なんだ」とまで思い込むようになります。
最近の研究では、本来変化することのないはずの遺伝子構造が、繰り返される虐待のために、変化してしまった例が報告されています。
こうした怯えた生活は、必要以上に、普段の生活に深刻な影響を与えます。