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14年05月08日
離脱症候群と呼ばれる薬物の問題は、20年以上も前から指摘されているものです。長期に連用していたある種の薬物を急激に中止すると、自律神経機能の変化など激しい精神的・身体的症状が現れます。通常は依存性薬物(麻薬、睡眠薬など)の急激な中断によっておこる[禁断症状」と同じ意味に用いられます。薬物の渇望を伴って、脱力感、疲労感、食欲低下、情動不安定、抑うつ、不安、苦悶、健忘症状などが起こるとされています。(「臨床心理学キーワード」ナカニシヤ出版、三宅進監修引用)抗不安薬などの精神薬でも、副作用が前から問題点として指摘されてきました。問題となる薬物は、ベンゾジアン系薬物で、欧米では使用を4週間以内に抑えて依存を防ぐのが一般的だそうですが、日本では長期の使用が多いと言われています。離脱症状を減らすには、段階的に量を減らすなどの適切な過程を踏むことが大切だと言われています。英国ニューカッスル大神経科学研究所教授、ヘザー・アシュトン氏は、「アシュトンマニュアル」と呼ばれるインターネットサイトで、ベンゾジアゼピン系薬剤の辞め方の手順をまとめたものを無料で読むことができるようになっています。