心理療法としての集団心理療法

　カウンセリングには、個人の心の問題を解決するために行われてきた個人カウンセリングがあります。うつ病や神経症や感情障害など、多くの有効性を持ってきました。これと同じように、歴史は長いのですが、集団精神療法、集団心理療法というグループで行われる心の問題を解決するアプローチもあります。

　集団心理療法の良さは、孤立している人間が集団所属感を味わえることにあります。さらに、集団によって自己の感情を率直に表し、他者の受容によって心の安定を回復することができます。また受容という受け身な態度だけではなく、積極的に他者を援助しようとする姿勢が生まれます。このカウンセリングに参加している相談者は、それまで抑圧せざるを得なかった感情を、率直に表明することによって心の浄化が図れます。その反応によって、現実味を実感するようになります。クライエントは、自分の行動や感情への他の参加者のフィードバックによって、現実味を吟味して自信を持ち、行動や感じ方を修正したりすることができます。こうして参加しているクライエントの感受性は向上していきます。新たな行動様式を獲得して、家族的経験も得ることが可能となります。

　このように、心理療法としての集団心理療法は、うつ病や神経症や感情障害といった心の問題を解決するだけでなく、アルコール依存症や性依存症などの依存症のカウンセリングでも効果が示されています。また、アサーショントレーニングや交流分析など必ずしも心の病気でなくても、生き方や人間関係を良好にするために行われる集団カウンセリングでも活用されています。心理相談室、学校、会社、刑務所、福祉施設などその行われている領域も幅広くあります。

◎阪神カウンセリング・ラボは、元大学教授と臨床心理士の心の問題の専門相談室です。

◎相談者に合った心理療法を、相談内容に応じてプログラムしていきます。

◎どんなことでもご相談下さい。心に関係したことであればほぼすべてのことに対応できます。

◎大阪・梅田、兵庫・明石に相談室を持ち、梅田相談室は、阪急梅田駅から徒歩５分です。

◎大阪、兵庫、奈良、京都、和歌山、滋賀。関西一円から相談者が来られています。

◎日曜・土曜も相談実施しています。平日は、夜８時の予約まで受け付けています。働く人のための心理相談室です。