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14年07月04日
心理カウンセリング 家族療法の問題と方向性
クライエントの個人療法と並行して行われる家族のカウンセリングは、家族の中での誰かがクライエントの問題原因だという考えになりやすくなります。母原病というのがそうです。成人になって起こす心の病気は、特定の人間が問題原因であることを特定することによって解決するものではないし、母原病で説明できない心の病気はたくさんあります。また、もし誰か特定される家族が何らかの強い影響をもっていたとしても、その結果どうするかを選んだのはクライエント自身です。したがって、母原病とする捉え方では、何も解決しないことになりかねません。
また、同じ兄弟でも兄が神経症状を起こしていて、それが治ると、なんでもなかった弟の方が病気になったり、妻がうつ病で苦しんだ後、快方に向かったとたん夫がうつ病になったりすることがあります。これは、個人の人間が原因で病気を引き起こしているとみるより、家族成員が円環的に相互に否がんだ関係を持っているから生じる問題だと考えるべきでしょう。
そういうわけで、家族全体の相互関係で家族療法を見るべきとういう考えが生まれてきます。したがって家族療法では、クライエント個人を孤立した存在としてみないで、家族全体の機能の歪みが個人の病気となると考えて、家族全員の合同的なカウンセリングを並行的に扱う必要が多々あるのです。
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