感情調節のための「弁証法的行動療法」 -対人関係スキルとは？-

　「弁証法的行動療法」の中の４つ目のスキルが、対人関係スキルです。ここでは、ソーシャルスキルトレーニング、アサーショントレーニング、傾聴スキルトレーニング、交渉スキルトレーニングを学ぶことになります。

　このうち最も重要なスキルは、アサーショントレーニングです。　アサーションとは、(１)自分の望むものを要求し、(２)ノーと言い、(３)その関係を損なわずに対立しているときに上手に交渉するたの能力です。対人スキルの目的は、「人々に対応することでより効果的になれる」「自分のニーズを満たす能力が向上する」「関係を損なうことなく、対立の交渉ができるようになる」「怒りや退きによる、かつての好ましくないパターンに変わるものが与えられることで自尊心が強化される」です。そのために、対人関係の自分のスタイルを見極めたり、対人関係を損ねる信念を検討したり、対人関係スキルの使用を妨げるものを確認したり、どのように表現するかの計画を立てたり、傾聴の仕方を実践的に学んだりします。また、他者があなたに耳を貸さないようなときに、どう対処したらよいかなどもトレーニングの中身です

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